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不妊によるカップルの温度差を乗り越えよう (7)「婚家からのプレッシャーがつらいのに夫が守ってくれない…」

2021年11月30日 | admin-hirayama

女性の不満③ 「夫の実家からの“子ども産め攻撃”がつらい。でも夫は盾になってくれなくて…」

 夫の実家から「孫はまだか」と言われて苦しいのですね。ある程度不妊治療についても話しておられるのかもしれませんが、当事者でない婚家の親からすると治療すれば子どもができることが当然と思っている場合も多く、治療をがんばっても妊娠しない苦しさは理解されないことが多いようです。

 しかしまずあなたが疲れを感じており、休みたいというのはあなたの内側から出てきている悲鳴ですから、その声を大切に扱ってあげてほしいと思います。誰に何と言われようと、あなたの人生はあなたが決めて良いのです。

 あなたがおっしゃるように、夫が間に入ってくれるとあなたとしては楽になるのでしょうが、夫が双方に気を使い、どっちつかずであたふたしてしまっているのかもしれません。イメージとしては実家とあなたとの双方がご主人に「あなたはどちらの味方なの?!」と詰め寄って困っている様子が目に浮かびます。本来、結婚したら夫婦というユニットとして実家から独立することが重要なのですが、最近は結婚しても実家との結びつきが強すぎて実家が夫婦の生活に干渉してくるケースが多く見られます。子どものことは夫婦の問題であることを夫と確認しておきましょう。

 夫への言い方ですが、「あなたは私よりもお義母さんをとるの!」と責めるように言っても伝わりません。お願いを上手にすることが大切です。たとえば、「お義母さんが心配してくださっているのはとてもありがたいんだけど、治療のことは私たちで決めていきたいし、いろいろ言ってこられると負担になって余計にストレスに感じてしまうの。私が言うと角が立つから、あなたからお義母さんに静かに見守っていただけるととてもうれしいし、相談したいときにはこちらからお話しするので是非そのとき力になってほしいと伝えてもらえると嬉しいな」などと義両親の気持ちは受け取りつつも干渉はされないよう夫に伝えてもらうようにしましょう。